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乗り込んだエレベーターは蓮都と紺野君が待つ3階で止まる。
開いた扉から歩み出した友哉は、瞳で私に尋ねて来た。
「ナースステーションを過ぎた向こうが紺野君の病室だよ」
私の言葉に友哉は瞼で頷くと、蓮都の病室の前を通り過ぎ紺野君の待つ部屋の前で足を止めた。
私も後ろ髪を引かれる思いを感じながら蓮都の病室を通り過ぎる。
頑張って、蓮都。
私はあなたが自分でそこから這い上がってくれるって信じてる。
心で蓮都に語りかけながら友哉に歩み寄り、彼の背中をそっと叩いた。
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