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微かに震える友哉の手がドアをノックする。
するとしばしの沈黙の後、ゆっくりと開かれたドアから小雪さんが姿を見せた。
「あ…津川さん…」
「小雪さん、紺野君は?」
「まだ自発呼吸してくれません…。
あと1時間で脳死判定のタイムリミットだと…」
俯いた小雪さんを悲しそうに見つめる友哉に、私はもう一度彼の背中に手を添えた。
「小雪さん…この人は…紺野君のお兄さんなの」
「えっ?」
私の声に慌てて顔をあげた小雪さんが友哉を見つめる。
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