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───新入社員の津川映見を迎えに行った会議室。
ドアを開けたと同時に感じた視線へと目を向けると、まるで能面みたいな顔の女と視線が絡んだ。
段ボールに捨てられている子犬みたいに、配属先が書かれたプラカードを首に下げている彼女は、口を半開き状態で俺を見つめている。
もうこういう光景を今までの人生で何度も見て来ただけにある意味慣れている。
結局は皆、この見てくれだけしか興味がない。
きっとこの能面女も同じだろう。
そう思いながら会議室に足を進めると、販売促進部の園部が声をかけて来た。
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