裏Hundred Days 第1話

プロローグ Side Ayumu

───あれから早いもので気づけば27歳になり、異例の昇進でこの企画部の部長というポストを貰って2年が経つ。

とは言っても、前任だった梶原部長が定年になり部長職を後継出来るほどの人材がいなかった企画部だけに、ヒット作を連発していた俺が抜擢されただけのこと。

単純にタイミングが良かっただけだ。

しかし社内の風当たりは厳しいようで噂によると、俺と冴子の関係を反対する会長が部長のポストを手切れ金代わりで俺に与えたということらしい。

…そんな勝手な妄想に励むくだらない奴らの相手をする気もなく、それを否定する気にもならない。