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「大変!アイ、まだ家に帰ってない。電話にも出ないし学校にもいない。すぐ連絡するようにメッセージは残したけど…アイのママが、GPSで探すって」
「数オリとデートなんだろ?ムードのあるとこで盛り上ってる最中かもしれないじゃん 」
「バカっ!アイリーンはそんなコじゃないっっ!」
「…たく、だから、どっちの味方なんだよ」
楽天的な漣斗は軽口を叩いてシエラの不安を消そうとした。が、夜の闇とともに、得体の知れない冷え冷えとしたものが足元から這い上がってくる気がする。
「数オリも、携帯通じないな…。特進の奴らならまだ何人か残ってるかもしれない。行き先知らないか聞いてみよう」
「ガッテンだ!」
……シエラもたぶん空元気だ……。
(頼む、愛莉。どうか空気読まずにどっかからのほほほ~んと出てきてくれ。
こんな時だけ虫の知らせ、なんてゴメンだからな!)
「だが、一言だけ君に告げておく。『Sleepy Dragon…眠たい竜』?今まではお遊びだったとでも言いたいのか?ネットの布教と地下活動で世の中を引っくり返す気?」
『ふ。君に乗せられてつい長話が過ぎたようだ。警察犬仲間によろしく…そして忠告だ。世の中の心配より、君の近くの大事な人の心配でもするんだな』
「何だって!」
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