〈4〉命懸けの推理ショー

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「ギャラリーって何だよ?ふざけるなっ!!」 カイは、パソコンに…姿の見えない敵に向かって叫んだ。 「こんなとこで廃虚情報聞き出そうとしてるのはか漣斗か…?一体何考えてるんだ?」 舞玖がボヤいた。 「発想は悪くない。だが、発信元がまだ割り出せない。もっとヒントがあれば…」 緋色が唸った。 「発信元なら、わかってる」 カイが自信たっぷりに言い切った。 「「えっ!?」」 「ただ、ヤツがそこにいても愛莉が一緒じゃないと意味がない。遠隔操作か、タイマーで隔離した場所から操作していたら…身柄を押さえてもこの手の連中はすぐには吐かない。今すぐにでもこのショー終わらせないと愛莉は助からない」 「でも、今の見たろ!約束守るかわからない相手だぞ!」 『まあそう怒らないでくれ。悪ふざけはこれきりにするよ』 パソコンの向こうの声がせせら笑う。 『続けようか』 「「………」」
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