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タツオは三重特秘の文書を思いだしていた。
「須佐乃男開発局か」
「そう、それそれ。そこと進駐軍で須佐乃男の第二弾を開発中なんだって。進化型の須佐乃男は本土防衛兵器でなく、遠く離れた敵国を徹底侵略する攻撃用兵器になる。須佐乃男は進化して、すべての戦争の歴史に終止符を打つ。操縦者は敵国には永遠に呪(のろ)われ、日乃元では生きながら軍神となるだろう。どちらにしても世界の戦史に巨大な名声を刻むことになる」
タツオの背筋に寒気が走った。たった六人の若き操縦者で運用する決戦兵器、須佐乃男。進駐軍作戦部の戦力評価が厳格なことは世界中で有名だ。そうなると須佐乃男は120万人の陸海空三軍を統合した連盟の占領軍をしのぐ巨大戦力であるはずだ。
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