5年前

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初めてのデート。マイザーに連れられてレストランの前についたヴィタは大喜びした。 「ここ。先週オープンしたばかりのビストロコスモじゃない! 私行ってみたかったの。嬉しい」 ヴィタは青い瞳をきらきらと輝かせる。 隣にいるマイザーは誇らしげに笑って言った。 「喜んでくれてよかった。予約してるから入ろう」 店の中に入る。通された席は窓際。空に色とりどりの宇宙クラゲがふわふわ浮いている。 ヴィタは幻想的な景色に釘付けになった。ヴィタは言った。 「素敵なところね。すごくロマンチックだわ」 マイザーはメニューを広げてヴィタに見せた。 「飲み物は何にする? ここはテリーヌが美味しいそうだからワイニューロンでもボトルで開けるかい? 君が飲めるならだけど」 ヴィタは笑って言った。 「飲みたいわ。そうしましょう。なんだか今日はすごく素敵な夜になる気がするわ」 ヴィタとマイザーはいい夜を過ごした。 帰る前にヴィタはまたデートをする約束をした。 ヴィタが火星人とデートをするのは初めてではない。けれどこんなに素敵な夜は初めてだった。 ”早くまた会いたい” そう思いながらヴィタは今夜のデートを思い出す。 そして幸せな気持ちで眠りについた。
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