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マイザーは呆れたように言った。 「あんなところ毎度毎度行ってられないよ。僕は君と一緒ならどこでも楽しい。どうして金星人はそう思えないんだ? 意味がわからない」 またシンとした。外の音がやたらと聞こえる。隣の宇宙船の住人の笑い声が聞こえた。 ヴィタは言った。 「もう終わりね」 苛立ったマイザーは言った。 「君が終わりにしたいなら好きにすればいい」 それだけ言ってマイザーは自分の書斎に帰ってしまった。 残されたヴィタは座り込み涙を流す。静かに。 しばらく泣いた後。ヴィタは書斎の前をそっと通り過ぎて寝室に行った。 そして大きなかばんに荷物を詰めだした。 2人で買った宇宙服。可愛いと褒められた髪飾り。 どんどんかばんに放り込んでいった。
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