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星が一際きれいに見える場所についた。
ヴィタが声をあげた。
「綺麗ね。今日はなんだか特に綺麗に見えるわ」
「そうだね」
マイザーは星を見るフリをして星を見上げるヴィタの横顔を見ていた。
上を向いて目を輝かせるヴィタ。ヴィタは髪もマツゲも星のようにキラキラ輝いている。
マイザーはヴィタの手をしっかりと握った。
風は少し冷たいけれどそのおかげで余計にお互いの手があたたかく感じる。
マイザーは言った。
「また来よう。ここに。この場所に」
ヴィタはうなずいた。ヴィタは天上の星にも負けないくらい満面の笑みで言った。
「約束ね」
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