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マイザーはヴィタに言った。
「同時に開けよう」
ヴィタは笑って言った。
「いいわ。行くわよ。せーの」
ヴィタとマイザーは一緒にドアノブを握って開けた。
何もない空っぽの宇宙ハウスの中に入ったヴィタが声を上げる。
「素敵! ついに2人の生活が始まるのね!」
ヴィタを後ろからマイザーが抱きしめる。
マイザーが言った。
「そうだよ。今日からずっと一緒だ。もう別々の場所に帰らなくていい。デートの後同じ場所に帰ってこられるんだ」
マイザーがヴィタの尖った耳に唇を落とす。
マイザーはヴィタを後ろからキツく抱きしめたまま歩き出した。
ヴィタが笑う。
「やだ。マイザー。転んじゃう。もう、やだ! 止まって! ふふふ」
マイザーはヴィタを抱きしめて離さない。
マイザーはヴィタの耳元で言った。
「転んでも僕が受け止めるから大丈夫だよ」
ヴィタはクスクス笑う。
「もう」
ヴィタが振り返る。マイザーはヴィタの唇にキスを落とした。
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