3年前

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午前中に届くはずだった2人の荷物。 それが業者の手違いで午後まで届かなくなった。 それでも2人は上機嫌だった。 何もない部屋で2人は床に座って笑い合った。 12時を回るころヴィタが言った。 「お昼ごはんどうする? 食材は近くで買えるけれどフライパンもお皿も何もないわ」 マイザーは言った。 「デリバリーでも頼もう。僕が調べるからまかせて」 マイザーがハンディフォンを使ってテキパキと近くのデリバリーを検索する。 ヴィタは言った。 「ありがとう。マイザー。あなたって本当に頼りになるわ」 マイザーが恥ずかしげに笑った。 「ヴィタは大げさだな。ほら合ったよ。円盤ピザ。これでいいかな?」 ヴィタは言った。 「いいわ。あなたとならなんだって」 マイザーはヴィタの金色の頭のてっぺんにキスをした。
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