79人が本棚に入れています
本棚に追加
朝。目を覚ましたマイザーが寝室を出る。
ヴィタはもう起きていた。
テーブルについて銀河ソーダを飲んでいる。
マイザーは洗面所に向かいながらヴィタに言った。
「おはよう」
ヴィタはそっぽむいて目を合わせずに答えた。
「おはよう」
マイザーは顔を洗って歯を磨き髪をセットした。それから宇宙服に着替えた。
ヴィタはずっとマイザーの方を見ずに座ったままだった。いつもなら朝食の用意をしてくれていたのに。
昨日の今日じゃ仕方がないと思ったマイザーはそのままかばんを持って玄関からヴィタに声をかけた。
「行ってくるよ」
『いってらっしゃい』と声は帰ってこなかった。
マイザーは小さくため息をついて外に出た。
”ヴィタのために帰りに花束を買って帰ろう”マイザーはそう心に決めた。
そして仕事を早く終わらせて帰るためにマイザーはいつも以上に仕事に集中して励んだ。
*******
最初のコメントを投稿しよう!