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3時間揺られて金星についた。
金星について母親の家に泊まった。
意外とよく眠れた。
翌日は久しぶりに友人であるスーと会った。
同じ金色の髪に白い肌。違うのは巻き毛だというところ。スーは笑ってヴィタに言った。
「ヴィタ! 久しぶりね。会いたかったわ」
スーは2年前まで、ヴィタと同じように火星人と暮らしていた。
でもお別れして金星に戻ってきたのだ。
金星人と火星人が“ツガイ”になっても同じ相手と一生一緒にいる確率は50%。2組に1組が別れる。だから別に珍しいことではない。
ヴィタはスーの宇宙ハウスに行った。整然と片付いた部屋。
スーは言った。
「火星人と住んでいた時は散らかってたわ。あの星の人々は粗野で子供っぽい人が多いわ。金星人と違って察する力も低い。言うまでわからないんですもの。ヴィタも帰ってきて正解よ」
ヴィタは何も言わなかった。少し困ったように笑って見せた。
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