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次の週末。土の曜日。マイザーは1人で出かけた。
火星と金星の間にある小さな宇宙ステーションに。
満点の星空の下。誰もいないベンチに腰をおろす。あたりにひと気はない。
マイザーは上を見上げた。
キラキラとした星が無数に瞬く中で金色の星がやけに輝いて見える。
マイザーは自分のハンディフォンを取り出した。
少し見つめて、すぐに自分のポケットにまた仕舞った。
マイザーはベンチから立って歩き出した。
星が一際見える、灯りの無い方に。
小高い丘のところに向かって。
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