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私は先生の気を引くために、過去作品のヒロインを意識して真似していた。
容姿ではなく、言動や仕草の描写に好みが出ていると思ったから。
どこかにヒントがないかと熟読したけれど、ラーメンを作るシーンなんてない。
結局、その場しのぎの断り文句だったのかもしれない。
先生の作品に出てくる女性は着痩せするけど肉付きが良く、脱がされる途中で身をよじって涙目になる。
下腹の肉を気にして体を折り曲げるのを後ろから羽交い締めにして、わざと胸をつき出すようにして、腹に手を伸ばして肉を擦りあげる。
やっぱり自分から迫って馬乗りになるヒロインなんて居ないか。
作中では、目隠しをして手を縛られてうどんを食べさせられているヒロインが、口から一本すり抜けたうどんを胸の谷間に落としてしまった。
それを男が口を寄せて吸い取る。
私も先生の白髪の混じり始めた髪で、胸をくすぐられたい。
『まだですかっ、うどんはもう無いでしょ……』
『この固い先にうどんが引っ掛かって、なかなか取れないんだよ、ほらどんどん尖って』
『ああ、そんな……』
これ以上、読むのは止めとこう。
問題はうどんじゃない。ラーメンだ。
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