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俺は『代崎遊貴(しろさき ゆうき)』 一人称が『俺』だから誤解されがちだが、何処にでも居る只の女子高校生だ。 そんな俺は今、夜の学校に忍び込もうとしている。 何故かって?其は ――『七不思議の捜査』の為だ! 俺はこれでも“超常現象研究部(通称:オカ研)”の部長だからな。 えーと、もうちょい捻れば鍵は……っと。開いた開いた。 じゃあ出発するか!と意気込み扉に手を掛けた俺に。 「ね、ねぇ遊貴……本当に行くの?」 後ろからオドオドとした声が掛けられた。 (はぁ……こいつは男の癖に女々しいな……) 内心で溜め息を吐きつつ振り返り、 「あのさぁ冬也。着いてきたのはアンタだろ?今更何言ってんのよ。」 その言葉の主……俺の幼馴染みであり、恋人でもある少年『栄冬也(さかえ とうや)』に向かい強い口調で返す。
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