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優太「ま、マジで思い付かねぇ……」
優太は美奈との散歩を終えてから、勉強机に座っていた
そして机には紙が1枚…利き手にはペンを握っていた
そもそもこうなったのは姉の花怜のせいだ……
ーーーーー
花怜「この前美奈とガールズトークしてた時に、美奈が言ってたんだけど
美奈はラブレター貰ってみたいんだって!(笑)」
優太「ラブレター?
……スマホ時代の今?」
花怜「うん!
それも………優太からほしいって言ってたなぁ~(笑)」
優太「………」
ーーーーー
優太「分からね~~!
何書けばいいんだよー……」
夕紀「大きな独り言だね(笑)」
優太「うわぁ!か、母さん!!?(汗)」
優太は部屋に1人でいたはずなのに、何故かいる夕紀に驚きを隠せていなかった
夕紀「花怜から聞いたよ?
美奈ちゃんに手紙書くんだって?(笑)」
優太「な、何だよあいつ!母さんにまで言ったのか!」
夕紀「お姉ちゃんのこと、あいつって呼ばないの!
それよりも順調に進んでるの?(笑)」
夕紀は優太の勉強机にある紙を覗くが、そこにはまだ1文字も書かれていなかった
優太「書いたこともないもん!分からねぇよ!
父さんは母さんに書いてくれたことあるの?」
夕紀「う~~ん…なかったかな?
だから、美奈ちゃんが少し羨ましかったりするの(笑)」
夕紀はそう言って優太の頭を優しく撫でた
夕紀「模範解答に頼らない…
優太だけの言葉をそのまま書けばいいと思うよ(笑)」
優太「母さん……」
その後、夕紀が部屋を出て行ってから優太はもう一度机と向かい合った
~~~~~~
美奈……
急に変な事言って申し訳ないんだけど、母さんたちが俺たちと同じ年の時に
友達として存在したら、面白かったんだろうなって考えた事があるんだ。
でも……違うよね。
俺は
美奈に、アナタに逢うため、この瞬間(とき)に生まれたんだ
だから、そんな僕らならば、日々も共に歩んでいけるだろうね。
~~~~~~
そんな入り方で、少しマジメに書き出したラブレター
いつ完成するかも分からないけど……
いつか渡そう
だからいつでも渡せるように
何年先も一緒にいよう
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