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美奈「優君、かなぁーーっり混んでるよぉ」
優太「こんな凄かったんだな、ここの花火大会って」
あれからまた少し経ち、季節は夏
薄暗くなった時に、屋台がいくつも並ぶ所を優太と美奈は窮屈に感じていた
優太は普段通りの私服だが、美奈は浴衣を着て花火大会に来ている
優太(人多すぎだなここ……
少し抜けるか)
優太「美奈、あっち行ってみよ」
美奈「う、うん……」
あまり、人混みに慣れていない美奈は少しだけ俯いて返事をした
そんな美奈を後ろに、優太は先導する
優太(こんな時だからこそ、手とか繋いでみたいなぁ……
でもただでさえ人混みで美奈にケガさせる訳にもいかないし…
これから全国規模のコンクールが控えている美奈の手なんて……
ん?)
優太は服に違和感を抱き、そこへ視点を移した
そこには人混みの中、美奈の手が優太の左袖を掴んでいるのが確認出来た
優太(うわっ/////////
さ、最高……じゃなくて、美奈きつそうだな
こんな人混み!!いつも受けてるディフェンスのアタックに比べたら問題ないわい!!)
優太「大丈夫、、、?」
少し得意げな顔をしている優太に、クスッと笑う美奈
美奈「優君、顔変だよ(笑)」
優太「へっ?
そ、そうかぁ??(汗)」
得意げな表情を浮かべたものの、その心理が読まれてしまった優太
そんな優太に笑顔で呟く美奈
美奈「ねぇ優君……
この先もずっと
こうして2人きりでいようね(笑)」
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