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「がっかりする人なんていないよ」と砂川さんは言うけれど。
そんな筈はない。
だって、本当に砂川さんは優しくて素敵な人だと思うから。
きっと、会社で一緒に働いていたら、いろいろ心配になってしまうだろうな。
そんなことを考えて、勝手に切なくなってしまった。
「優奈ちゃん?」
「え?」
ふと顔を上げる。
「どうしたの?元気ないけど……」
「そんなこと無いですよ?
ただ、ちょっとお腹一杯になってきました」
「じゃ、そろそろ出ようか?」
「はい」
お店を出ると、さり気なく繋がれた手にドキドキが止まらなくなってしまった。
一緒に帰る砂川さんの部屋。
今夜、わたしは砂川さんの部屋に泊まるんだ。
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