第6章

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  「結構いろいろ買っちゃいましたね」 「確かに」 コンビニで買ったものを取り出して、冷蔵庫に仕舞う。 「相変わらず、何も入ってないですね」 冷蔵庫に中はいつも通り、ミネラルウォーターとチーズ、そして缶ビールが数本のみ。 調味料やソース類は、随分増えてきたけれど。 食材と呼べるものは、何一つ入っていなかった。 当たり前だよね。 毎日外食してるんだもの。 …………。 そんなどうでもいいことを考えて、気を紛らすなんて。 ここまできて、往生際が悪いとしかいいようがない。 「優奈ちゃん」 「えっ?」 不意に後ろから抱き締められて、手に持っていた缶ビールを落としてしまった。
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