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「おはよう」
「……おはようございます」
コウくんと目が合いそうになって、慌てて目を伏せる。
あれから、二週間が過ぎた。
仕事以外で会話を交わすことが極端に減ったのは、わたしがコウくんを避けているだけじゃない。
コウくんもわたしから距離を置こうとしているのだ。
顔を見れば、胸が苦しくなる。
嫌いになったわけじゃない。
今だって、好きで堪らないけれど。
もう『妹』でも居られなくなってしまったから。
わたしのこの想いは封印するしかない。
朝のミーティングを終えて、まりこちゃんと業務を分担する。
わたし達の営業1課は課長のコウくん含め、営業4人とアシスタント2人の6人で編成されている。
営業に固定のアシスタントをつけていないのは、臨機応変に対応するためだ。
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