第1章

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   それなのに、だ。 「わたし、コウくんのことが好きなの」 玉砕覚悟のわたしの告白を コウくんは心底驚いた顔で聞いていた。 今ままで気付いてないなんて、本当びっくりだよ。 どんだけ鈍いの。 「ごめん、優奈。俺……」 その言葉の続きは、わかってる。 『妹にしか思えない』って、言いたいんでしょ? 「優奈は、俺にとって妹みたいな存在だから……」 ……ホラ、やっぱり。 いいの、いいの。
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