太郎と生徒会

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「ミルクティ!ミルクティ!」 るんるんしながら関係者以外、つまり睦月先生以外立ち入り禁止の地下室を歩く。 今は絶賛昼休み中。 5限に英語科第二教務室に来ると約束したので、昼休みから来てみた。 英語科第二教務室が見えて自然と足早になった時、ガチャッとその部屋の扉が開き、中からポイポイっと何かが飛んで出て来た。 「ほ‥?」 思わず変な声を出して立ち止まる。だって、まるでゴミを出す時みたいに部屋から出されたのは明らかに生徒のようだったから。 そしたら、部屋の中から睦月先生も出てきた。 「良いか、俺は忙しいんだ。もう不必要な用事でここ来んな。迷惑だ。」 そう言い放ち、扉がバターンっと閉まった。 僕はそのままポカーンとしていると、ふいに飛んで出て来た生徒達がムクムクと起き上がり始める。 「まったく!!あいつはなんだ!俺様に向かってあの態度!しかも放り投げるなんて!!!」 「本当ですね、何様でしょうあのポンコツ教師。この私を蹴り飛ばすだなんて。‥必ず後悔させてやります。」 「ん‥‥ざい‥。」 「「あんなの僕たちの親にかかればすぐに一文無しのくせにねー!!!」」 「あはは、僕顔近付けただけで殴り飛ばされたのはじめてぇ~。」 あれ?あの人たちって‥
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