太郎と生徒会

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「あぁ、睦月先生。」 なぜか僕のソファーでゆっくりと寛いでいる知的なイケメン、英語科の睦月直哉先生に呆れた視線を寄越した。 カードキーの複製は教師の職権乱用なのではないか。 「何が『あぁ、睦月先生。』だよ。お前帰って来るの遅いって。何時間待ったと思ってるんだよ。」 「別に待っててなんて言った覚えないですけど。」 「つれないこと言うなよ、生徒会の餓鬼どもの世話で疲れてんだよこっちは。」 そう言って僕を自分の座っているソファーのところへジェントルマンらしく誘導する。 ‥その時に僕の尻を撫でることはやめない。 「数え忘れたな‥13人か。」 「ん?なんだ?」 「いや、何でも。それより先生って生徒会の顧問でしたっけ?風紀担当じゃありませんでした?」 確か13人のメンバーの内の1人の風紀副委員長がそう言ってた気がする。
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