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「仕方ねーな、今日の体育の時間俺のとこ来て良いぞ。室田には言っといてやる。」
あいつには貸しがいくつかある、そう言って眼鏡をすちゃっと装着する。あらやだいけめん。
「えっ!本当?」
「あぁ、5限だろ?俺も授業ないし、ミルクティーでも淹れてやるよ。」
よっしゃ!ラッキー!!
なんで室田先生の体育が5限にあるのを知っているかについては今回は突っ込まないでおいてあげよう。
「俺のとこってことは、英語科第2教務室だよね?」
睦月先生は若いけど英語科じゃ(ていうか先生達の中で?)断トツに権力を持っているから、学校の中にセキュリティ完備の広い部屋(しかも防音 笑)を持っている。
「おー、まあ本当の俺の部屋に来ても良いぞ。夜だったらな。」
「はいはい、それよりもう行かなきゃなんじゃない?もう7時半だよ。」
「おー、じゃあまた後でな。」
去り際にサラリとキスをされる。
「あー、イケメン‥。」
そう言って痛む身体に鞭を打って起き上がった。
新しい朝が来た。
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