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運命なんて信じていない
運命の出会い、なんて、そんなのおとぎ話、絵空事。
普通に生活してたって、そうゴロゴロ転がっちゃいないでしょ。
出会いは偶然必然、そんなものだろ。
そう
思っていた。
夕暮れの風が彼女の髪をふわりと揺らす。
髪の毛を押さえつつ、目が合った彼女はちょっと照れながら小さく微笑んだ。
片手には君の手の温もり。
今日もこうして肩を並べて、同じ時を二人で過ごせている。
これが、偶然?
…いや。
きっと運命。
その運命の女神様とやらは、俺に力をかしてくれたんじゃないかって。
奇跡に近いよなって。
そう思ったら、少し胸が熱くなって。
彼女の手を握る手に、きゅっと力が入った。
これからもこの運命という名の奇跡を
二人大切に紡いでいこう
君のとなりで
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