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「こ、こんにちは彩ママ!」
緊張しすぎて声が裏返って恥ずかしい。
現れた彼のお母さんは、口に軽く手をあて微笑んだ。
「中に入って夏葉ちゃん。寒いでしょう?樹も待ってるわよ」
くるくるした柔らかいパーマが、動く度に彩ママの肩の上でふわりと動く。
上品な仕草の彩ママは私の憧れだ。
「う、ううん。今日はここで良いの……ここで待ってる。樹いる?」
照れながら彩ママを見ると「少し待っててね」と言いながら家の中へと戻って行った。
……彩ママには気づかれたよね?恥ずかしいけど頑張る。
自分で自分を励まし待っていると、乱暴にドアが開き彼が姿を現した。
「何か用?さっき学校で会っただろ?」
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