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――カメラ……? 集音マイク?
アサ子は黒川が説明した方角に視線を向けた。
集音マイクの在処は分からなかったが、カメラは確かに2時の方角にあった
――マイクから離れる為に暴れろ?
黒川の意図も分からないのに、何をどうしろと言うんだと目を泳がせていると、下着の中で黒川の指が動いた。
「ンンッッ……!!」
振りではない。本気で暴れた。
結果的に、黒川の思惑通りである。
引き摺られるようにして元の位置から3mほど離れたアサ子は、その勢いのまま地面に倒れ、頭をぶつけた。
「上出来だ」
馬乗りになった黒川がアサ子を見下ろし口角を上げた。
「違うわよ!! 何のつも……、ンッ!」
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