第4話

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――クソだろって……。 何時間も下痢が止まらないなんて事はないだろう。 ――どこかで倒れているんじゃないかしら……。 アサ子は川渕 敦を探す事にした。 彼とは昨日、ツキヨタケが群生している倒木の前で会った。排便の為ならそれほど深くまで森に入らないだろうと思いながら、倒木までの道を進んだ。 道と言っても、人が行き来した為に草が倒れただけのものだが、それでも無いよりマシだった。なんと言っても、帰り道が分かる。 ――こっちじゃないのかしら……。 暫く森の中をさ迷い、そろそろ引き返そうかと思い始めた時だった。
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