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「ねぇ! 大丈夫なの!?」
アサ子の立ち位置から斜面を少し降った辺りに、倒れている川渕 敦の姿を見つけた。
アサ子は足を滑らさないように慎重に斜面を降り、彼に駆け寄った。
「ねぇ、ちょっと!!」
俯せに倒れた川渕 敦の肩を揺らした。
ゆさゆさと体が揺れるが、返事はない。体を転がして仰向けにさせると、ゴロンと人形のように転がった。
「ねぇ……」
川渕 敦の顔を覗き込んだ。
うっすら半開きの目は焦点が定まっておらず、土が付着して汚れた顔は血色を失っており蒼白い。
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