第4話

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――まさか……。 頸動脈にそっと手を当てた。 ――動いてない……? 頸動脈の位置を探せないだけだろうかと思いつつも、温もりのない肌や、指で押した部分が反発せずに凹んだままの、弾力のない肉体。 もしかしたら、死体に触れているんだろうかと考えてみると気味が悪い。 しかし、生きているならこのまま見殺しには出来ない。
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