第4話

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アサ子は、恐る恐る川渕 敦の顔に耳を近付けた。呼吸音は聞こえなかった。 ――死んでる……?   背中に悪寒が走った。 思わず息を飲み込み、のけ反るように体を離した。 腰が抜けてしまったようで、立ち上がる事もままならない。 尻をつけたまま後ずさった。 遠ざかっていく死体から目が離せなかった。
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