第7話

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*** 「……おい。そこだ。巻き戻せ!」 「見て下さい! こっちも映ってます!」 「よし。それはアップにしろ。そっちはどうだ!?」 「おそらく……これは……10だな」 モニター室では、てんやわんやの大騒ぎだった。 佐々木、宮本、神崎は開票前の映像を巻き戻し、死刑囚らが記入した番号を解析していた。 なぜそんな事が行われているのかと言うと、開票の最後で山田は「9番。合計3票。脱落は9番です」と言った。 その映像を会議室で見ていた9番の申し込み者、服部 司の従兄弟がモニタールームに乗り込んできたのだ。 「アイツ、最後の紙を握り潰した! 怪しいだろ!」と。
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