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モニターの中では、体を震わせた服部 司が絶叫を発しつつ逃走していた。
足をもつれさせ、転び、それでも尚、犬のように手を付いて駆けている。
山田に同伴している迷彩服を着た男らは特殊部隊だ。捕まるのは、時間の問題である。
「佐々木先輩。山田先輩が不正なんて本当にすると思いますか?」
宮本が訊いた。
「さあな。いいから急げ。時間が無い」
三人は、各々のパソコンに向かい、様々な角度から映されている死刑囚らの記入時の映像を抽出した。
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