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三人で囲んだ映像は、手元が拡大されており、その手の動きは確かに、縦に一本線を引いてその横に丸を書いた。
「6番だよ。教団幹部の……」
画面がズームアウトすると、その人物が全体像を見せた。
長髪の、唇に釣り針がついた男、仲川智之だ。
「なぜコイツが10番を選んだんだ?」
「分かりませんね……。接触したとき10番が逃げたからですかね?」
宮本はそう言って席に戻ると、今度は服部 司の映像を出した。
頭が鳥の巣のように膨らんでいるせいで、斜め後ろからの映像では手元が見えなかったが、別の角度からの映像にはそれが映っていた。
縦に一本線、そして丸……。
「あ……。先輩! 10が出ました! 9番が10と書きました!」
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