第7話

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「それくらい捕まえろよ!!」 「ゴメンゴメン! 頼りにしてるよ竜ちゃん。早く行って。逃げられるわよ!」 吉田 瞳は申し訳なさそうに手を合わせている。 「クソッ!!」 安島 竜司は吉田 瞳が指差した方角へ急いだ。 ――役立たずな男……。 吉田 瞳の目つきが変わった。 手を組む男を間違えたと思っていた。 アサ子が妬ましかった。 黒川が食料を調達し、調理してやっているところをこっそり見ていたのだ。 「水が欲しい……」 カエルを食べていたとき、安島 竜司が覇気のない声で呟いた。 「そうね……」 吉田 瞳は、洞窟にたくさんの水が置いてあったことを思い出していた。
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