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この日の正午頃、曇天だった空は、とうとう雨滴を落とし始めた。
アサ子と篠山はスコップで地面に穴を掘り、そこへアサ子がテントにしていたビニールシートを張って雨水を確保した。
「クソッ。やっぱり降ってきやがったか」
黒川は食料探しに入っていた森から洞窟へと帰路についていた。木々の合間から砂浜が見えてきた頃、そこで吉田 瞳と出くわした。
「ねえ、少しお話しない?」
吉田 瞳は濡れた髪を掻きあげ、黒川に近寄った。上半身は何も着けていなかった。
「どんな話だい?」
黒川は、熟れた形のよい乳房を見つめた。
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