episode3 『笑顔のアリバイ』

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ややあって、可南子さんはしっかりとした顔を上げて、ホームズさんを見据えた。 「アリバイ……」 ポツリと漏らした彼女の言葉に、 「アリバイ?」 私と上田さんの声が揃う。 「はい。 ある人の、アリバイを崩してほしいんです」 そう言って強い眼差しを見せた可南子さんに、 私たちは無言で顔を見合わせた。
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