プロローグ

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――――― 「ねね!! あの人だよね!?黒崎 隼人くんって!!」 「ほんとだ!! 超かっこいいじゃん!!」 ―――黒崎 隼人――― うちの高校でこの男の名前を知らない奴はいない。 でも、あの男が学校に来ることはほとんどない。 だからたまに来た日には凄く注目を浴びる。 「ちょっ、こっち来たよ!!」 「「「キャァァァァァ!!!」」」 …こんな風に。 あたしは、全く興味ないけど。 さらさらの黒髪に赤メッシュ、 右耳にクロム・ハーツのピアス、 左耳に5つのピアス、 整った顔、 180に近い身長。 これが奴の特徴。 てか、これが全部当てはまってたらあいつだと思っていいと思う。 そして、そんなあいつはここの高校の2年。 あたしも2年。 あいつは1組。 あたしは2組。 あいつもあたしも教室の一番後ろの窓側の席。 …はっきり言って、あいつもあたしも問題児。 同じような分類。 あたし的には全然違うと思うんだけど。
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