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時計を見ると四時半すぎ。
今日はゲームのイベントが始まる日なのに出遅れてしまう。
先生「…で。本題なのだが、九条、お前今一人部屋だよな?」
この学校の量は女子棟と男子棟に分かれていて、それぞれ二人部屋だ。女子はちょうど偶数なのだが男子は奇数で一人多いので僕はすすんで一人部屋を所望した。
九条「…そうですけど」
だからそれがなんだと言うのだろう?
先生「よし、決まり。ああつか、今日からお前は九条の部屋で寝起きしろ」
天使「…ん…ぐぅ。」
先生「ってまた寝てるし…」
…ちょっと待て、僕の部屋に天使君が…くる…?
先生「…話は異常だ。かえっていいぞ、ふたいるとも」
そう言って先生は教室から出て行った。
…。
…。
…。
えぇぇぇぇぇえぇぇぇぇ!!!!?
あ、天使君が同じ部屋に来るのー!!!!?
天使「…真弘、かえるぞ」
いつの間にか起きて帰る支度を済ませていたらしき天使君が僕の心中もしらずに静かに言う。
天使「はひ!?う、あ、はい…//」
何故か心臓はうるさくて心なしか顔も赤くなってる気がする。
そんなことを思いながらバタバタと帰る支度をする。
支度を終えた頃には天使君はずでに教室から出ており、僕を待っていてくれた
。
九条「ごめん!待ってもたっちゃって…」
天使「べつにいい。気にしてない」
九条「あ、ありがと…///」
天使「真弘、顔真っ赤だな」
九条「そ…そんなの言わなくていいし…///」
いちいちいうなんて失礼なやつだ…ほんとに。
天使「ほんとのことだぞ」
九条「…ぁう…も、もういいから、早くかえろっ///」
そう言って僕は走り出した
さっきよりも赤いであろう顔を隠すように。
(´ー`*)
天使「なあ、真弘。俺の名前呼べよ?」
九条「…へ?」
天使「いつも苗字でしか呼ばないだろ」
九条「う…うん…」
天使「だから、なぁ?」
二人で食堂へいった帰り、部屋についてすぐに突然天使…いや悠斗は切り出した。
九条「で…も…!」
天使「でも…なんだ?」
九条「あの…えっと…」
天使「言われなきゃわかんないぞ?」
く…なんかこの子腹黒だわ…!
九条「だ…だから…!///」
天使「ん?」
九条「なんか…は、恥ずかしいじゃん…///」
天使「なにが」
九条「だ…だって僕、今まで数える程しか友達いなかったし、その子たちも苗字でよんでたから…!///」
天使「ん」
九条「だから…名前とか…!ん…///」
な…なんだこれ…?
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