幕は閉じるが……

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「なっ……!!  ワレェ、因幡の白兎、おどれまで裏切ったんかぁっ!!」  『ONIGASHIMA』の店長さんだという、波平頭のマンキニ青鬼さんは、クワッと目を見開くと叫んだ。  今の発言、自白と取られちゃうけど、いいのかな? 「ごめんなさぁい、店長ぉ~、だってぇ、あたしぃ~……」  僕の隣に戻った白兎ちゃんは、豊かな胸を僕に押し付けるようにしなだれかかると、ウフッと色っぽく笑った。  ちなみに僕を挟んで反対側には、ピンヒールのロングブーツをはいた猫ちゃんも座っている。 「もう、桃サマの股間の宝刀のコト以外に、考えられないんだもぉん」 「ウチは桃サマのマタタビのことしか考えられんけぇ」  フサフサと触れる白兎ちゃんの丸い尻尾も、ふよふよと揺れる猫ちゃんの尻尾も魅力的で、どっちと楽しんじゃおうか、迷っちゃうな。 『桃さま、アタシのことも、忘れないでくださいね……?』  もちろん、雉ちゃんのことも忘れていないよ?  左側には扇情的なバニーガール、右側には女王様な猫、膝の上には純情な雉。  うん、役得。
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