幕は閉じるが……

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 ……あ、なんかその仕草、ソソル。  逃げると追いたくなる。  それが男の本能だよね。 「逃げられると、思ってるの?」  店長さんのソファーの方へ移動して、店長さんをソファーの角隅へ追い詰めていく。  そして逃げ場がなくなった所に腕をついて、最後の逃げ場もなくしてしまった。  これが噂の『ソファ☆ドン』ってやつだね。 「そうでっせ、店長さん。  この脱税から逃れられると思うたら、大間違いやで」 「さあ、みんなに見守られながら、僕とめくるめく世界へ旅立とうか……」 「や、やめ……っ!!  分かった! 負けも脱税も認めるっ!!  だから……っ!!」 「僕はそんな誠意、いらないよ……  むしろ君を、掘りたくて掘りたくて仕方がないんだ……」 「ひぃっ!!」  店長さんは青鬼で元々血色は悪いんだけど、僕とのめくるめく世界を想像して興奮してしまったのか、その顔色がさらに青くなった。 「さぁ……僕に身をゆだねて……」 「脱税の件は、わいに身を任せぇや。  身ぐるみ剥いででも、耳ぃ揃えて払ってもらうで」 「ひぎゃぁぁぁあああああああっ!!」
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