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翌朝…
私はあっくんのベッドの上だった。
久しぶりに深い眠りから覚めた私は
あまりにも心地よい感触から離れがたくて
ほど良い低反発のマットレスの上でカラダを丸め、羽毛布団を引き寄せる。
…あっくんの匂い…
表現するには難しい…男の人の匂いがした。
私は目を開けたまま横になっていたけれど、
急に慌ててカラダを起した。
私はこんなに心地いいけど、
…あっくんは?
私はベッドから降りてリビングに向かった。
静まり返ったリビングで微かに聞こえるあっくんの寝息。
私は足を忍ばせてソファを覗いた。
あっくんはソファの上で、腕を組んだまま窮屈そうに眠っていた。
おまけに何も被っていない。
…風邪引いちゃう…
私は静かに寝室に戻り、今まで自分が被せてもらっていた羽毛布団を手にしてリビングに戻った。
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