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部屋の中に転がるいくつもの買い物袋と紙袋。
今朝まで何もなかった部屋にモノが揃い始める。
今日選んだ家具たちがそこに並ぶのを、私は容易に想像できた。
私は心を弾ませたまま部屋をグルグルと見回し、視線を玄関に戻した。
…あれ?
びっくりしたと言うより、不思議だった。
あっくんは今出て行ったばかりなのに、またすぐに戻って来た。
「…あっくん…?どうしたの…」
言いながら、顔が強張った。
カラダも動けなくなった。
玄関に立っているのは
あっくんではなかった。
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