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車の中では今後の予定を話し合う。
俺はひかるに出来るだけ早く引っ越すことを勧めた。
引っ越し直後に出社が始まれば、最初はクタクタで帰ってからの片付けなんて手に着かないだろうから。
新しい部屋を整えてから新生活が無事にスタート出来るようにしてやりたかった。
ひかるはいつもどおりに
『あっくんの言うとおりにする』
ってな具合で、帰って両親に相談すると言った。
しばらく話している内に、ひかるの返事が遅れ始める。
赤信号のタイミングで助手席を見ると…
ひかるが首をもたげて目を閉じていた。
「…ガキ…」
そう言ってクスリと笑って…真顔に戻る。
ひかるのあどけない寝顔とは逆に
ワンピースの裾から覗いた白い脚は
驚くほどに…
大人びていた。
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