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内田さんの仕事なら、本来こんなことにはならねえだろうけど、今回は俺たちが急に頼んだもんだから…
このまま玄関先に荷物を放って帰ってもいいが、少しでも部屋がカタチになっていくのをひかるに見せてやりたかった。
自分の確認不足に少し苛立ちながら、俺は行動することにした。
小さな商店だが、電気屋はすぐそこにある。
買いに行こうと思えば歩いて行ける距離だ。
だが、その前に…
「ひかる、ちょっと隣行ってくる」
「え?隣…?」
薄暗い部屋の中に驚くひかるを残して俺は玄関を出て隣のインターホンを鳴らした。
しばらく待っても返事がないが、電気が点いているので人はいるはずだ。
もう一度鳴らそうと思っていると、ドアが開いた。
「何?」
女の声だった。
その声はドアを開けるなり不愛想に聞いてきた。
「隣に越して来た者ですが――」
俺は手短に説明をした。
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