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ドアが閉まると私とあっくんは顔を見合わせ、そのまま黙って隣の部屋に戻った。
部屋に入ると、あっくんが借りてきた椅子を照明の真下に置いた。
「ひかる、スマホのライトで照らして。電球のタイプだけ確認するから」
「…うん」
私はあっくんの言うとおりに椅子にのぼったあっくんの手元をスマホのライトで照らした。
確認が終わるとあっくんは椅子から降りてそのまま椅子に座った。
「…なんだか変わった隣人だな」
「…うん…」
隣の住人は30代半ばくらいの女性だった。
髪や服装も…休日だからなのか少し乱れ気味で、部屋の中も少し散らかっていた。
受け答えは上品とは言えなかったけれど…
悪い人には思えなかった。
「大丈夫か?あの女…」
あっくんは心配していたようだけど、私はそれほどでもなかった。
「大丈夫よ。また改めて挨拶しとく」
私はあっくんの不安を拭(ヌグ)うために笑って言った。
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