準備中の事件

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「ひかる…お前の一人暮らしの応援をしてやりたかったけど、予定変更だ」 ひかるは黙って聞いていた。 「ここは内田さんが仲介してるだけじゃなくて、内田さん本人が大家になってる。つまり…あの人はここの合鍵も持ってるし、何かあれば部屋に入ることもあるはずだ。内田さんは信用できるはずなのに…さっきの行動は意味がわかんねえ。俺が安心できねえとこで、ひかるが安心するはずねえし、ここはもうダメだ」 ひかるはさっきの出来事を思い出したのか、また腕をさすっていた。 「秀子さんにもお袋にもひかるのことは任せろなんて豪語したけど、今からじゃここ以外に部屋を手配するのはもう無理だ。責任取って、俺がひかるを引き受ける」 「…あっくん…」 ひかるがそこでようやく口を開いた。 「ひかるは不満かもしれねえが…今はひかるを一人には出来ない…」
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