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「ひかる、俺だ!しっかりしろ!」
俺がひかるの両頬を手のひらで包んでやると、ひかるが俺と目を合せて
…大粒の涙を零した。
涙は俺の指を濡らしていた。
ひかるの顎ががくがくと震えていた。
俺はゆっくりとひかるとの距離を縮めた。
ゆっくりと焦らずに…
そして、やっとのことで俺の腕の中にしっかりと入れた。
ひかるにとって
『あっくん』は…
【男】であってはならないのかもしれない。
ひかるが俺に求めているのは
【男】ではない『あっくん』…
頼りになって
何でも教えてくれて
導いてくれる
『あっくん』
ああ…
俺、
もう少しで
自分の役割
間違えるとこだったぜ…
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